【安愚楽牧場HP】債権者説明会議事録(2011年9月2日)

株式会社 安愚楽牧場のニュース一覧しかないページも2015年3月末でなくなります

■2011年 8月1日 通知書
■2011年 8月9日 監督命令決定正本・弁済禁止の保全処分決定正本
■2011年 8月10日 ご通知並びに債権者説明会のご案内
■2011年 9月2日 債権者説明会資料
・・・・・と続きます

このブログを見ていてくださる方は、それぞれ気になるところは印刷して残していらっしゃると思います

しかし私はブログを創めたのが2011年11月で、安愚楽牧場の破綻から3ヵ月後のことですので、それまでのことはあまり記録もできていない状態です

ブログを書いてる私は、テキストとして残しておくべきものは残そうと考えています
なかなか、すぐにとはまいりませんが、ボチボチと記録していきますので、今後の文書検索などにご利用ください

いずれ、カテゴリ名でわかるようにしますが、全部を記録しないかもしれませんし日付順にもならないと思います
そこは、私のきまぐれ、気分しだい、指しだい…ということで、よろしくです^^



まず、一番記録しておきたいのは、債権者説明会の議事録からです

2011年8月1日、支払い停止という「泣きっ面に蜂」のお手紙が「債権者様」宛てに届く
1ヵ月内に調査を済ませ、今後について報告するといいながら
さっさと、8月9日に、民事再生申請
債権者説明会は8月17日と19日で、通知が入場券となり、なかなか届かず、気をもんだ

牛さんに餌もやれないくせに、民事再生という言葉を使って(清算型なのに)
自分たちが主導で逃げ道を考え(資産も動かす)、時間稼ぎをした頃のことです

今なら、わかるでしょう
安愚楽牧場の経営者ならびに代理人弁護士の言葉の数々・・・
大嘘つきも甚だしい、、、
こういうのを、いけしゃぁしゃぁと…というのでしょうかね
いえ、「息を吐くように嘘をつく」ですか、、、

その気になったら、読み返してくださいませ^^
腹がたつこと確実でっす^^
でも、笑えることもありますので大丈夫ですw

この時の記録は破産管財人さんでなく、安愚楽側の顧問弁護士、または申立代理人である栃木義宏、柳沢憲 両弁護士がしっかりと書かれたものですから確かなことだろうと思います

ホーム > ニュース一覧 
http://www.agura-bokujo.co.jp/g-navi/news/index.html
---
■2011年 9月2日 債権者説明会資料

当日配布資料
3期連続比較損益計算書(PDF)
3期連続比較貸借対照表(PDF)
よくあるご質問へのご回答(PDF)
今後の弁済方針(PDF)
民事再生手続の流れ(PDF)

議事録
債権者説明会議事録(PDF)
債権者説明会質疑応答議事録神戸1回目(PDF)
債権者説明会質疑応答議事録神戸2回目(PDF)
債権者説明会質疑応答議事録東京1回目(PDF)
債権者説明会質疑応答議事録東京2回目(PDF)

※なお,上記資料中の申立代理人による説明部分は,あくまで申立代理人限りの見解に基づくものであり,その内容について裁判所や監督委員の確認・承諾を経ているものでは ありませんのご注意ください。
-----


議事録
債権者説明会議事録(PDF)
★-----

株式会社安愚楽牧場
     債権者説明会議事録
              (注:○の中の数字は開催回を示す)

【開 催 日】①②平成23年8月17日(水)
③④平成23年8月19日(金)
【開催場所】①②グリーンアリーナ神戸(神戸市須磨区緑台 神戸総合運動公園内)
③④両国国技館(東京都墨田区横綱一丁目3番8号)
【開催時間】① 午前10時00分 ~ 午後0時25分
② 午後2時00分 ~ 午後4時10分
③ 午後1時00分 ~ 午後3時38分
④ 午後6時00分 ~ 午後8時10分
【列席者】
申立人 代理人 弁護士 栃 木 義 宏
同 弁護士 柳 澤 憲 (司会進行役
申立人 株式会社安愚楽牧場 代表取締役社長 三ヶ尻 久美子
専務執行役員 増 淵 進
常務執行役員 佐 戸 康 高
相談役 大 石 勝 也
監督委員 弁護士 渡 邊 顯
監督委員補佐 弁護士 武 井 洋 一(③④列席)
同 弁護士 山 内 宏 光(④列席)
同 弁護士 西 村 賢 (③④列席)
同 弁護士 辺 見 紀 男(①②列席)
同 弁護士 佐 藤 弘 康
同 公認会計士 久 保 伸 介
同 公認会計士 井 上 隆 司(③④列席)
【来場債権者】
① 297名
② 603名
③ 1598名
④ 2297名
----- ↑1↑ ↓2↓ -----

【 議事録 】
◎ 開会の挨拶
◎ ステージ上列席者の紹介
◎ 代表取締役社長三ヶ尻久美子挨拶 (詳細は,後記のとおり)
◎ 式次第の説明
(1) 安愚楽牧場の基本情報 (要旨は,後記のとおり)
(2) 破綻に至った経緯 (要旨は,後記のとおり)
(3) 受任に至った経緯 (要旨は,後記のとおり)
(4) 民事再生手続申立に至った経緯 (要旨は,後記のとおり)
(5) 今後の民事再生手続の流れ (要旨は,後記のとおり)
(6) 今後の弁済方針(再生計画案) (要旨は,後記のとおり)
(7) よくある質問・回答の説明 (要旨は,後記のとおり)
(8) 監督委員から一言 (詳細は,後記のとおり)
(9) 質疑応答 (詳細は,別添のとおり)
(10) 社長三ヶ尻久美子の最後の挨拶 (詳細は,後記のとおり)
◎ 閉会の挨拶

【代表取締役社長三ヶ尻久美子挨拶】(反訳)
 只今ご紹介にあずかりました株式会社安愚楽牧場の代表取締役三ヶ尻久美子でございます。本日は,多くの方々に遠方よりお集まりいただき,誠にありがたく,また申し訳なく存じます。
 既に8月10日付の代理人弁護士からのご通知にてお知らせいたしましたとおり,株式会社安愚楽牧場は,本年8月9 日に東京地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを行いました。今後の民事再生手続の進め方等は,後ほど弁護士の先生よりご説明いただくことといたしまして,私からは,債権者の皆様をはじめ,関係者各位に多大なご迷惑をおかけする事態になりました経緯をご説明申し上げますと共に,皆様に直接お詫びを申し上げたく存じ上げます。
 弊社の創業は,1979 年,栃木県那須町の地元農家のご協力を得て,牛1頭から始まりました畜産事業でございます。その2年後の12月に「有限会社安愚楽共済牧場」として会社設立をし,地域密着型の畜産経営を行い,北は北海道か
----- ↑2↑ ↓3↓ -----
ら,南は九州・沖縄まで,全国に14の支店を持つまでに成長いたしました。2009年に創業30周年を迎えましたのを機に,商号を「株式会社安愚楽牧場」と変更して,より一層の発展を目指し,新たなスタートを切りました。現在までに,直営牧場は全国40ヶ所,契約預託牧場は全国300ヶ所を超える一大畜産企業として邁進してまいりました。
 思い返しますと,設立から今日までの数十年間には,実に様々なことがございました。弊社は,和牛預託オーナー制度の先駆者として,畜産事業をご理解いただいたオーナーの皆様から多大なご支持を得ておりましたが,1995~6年頃,弊社と類似した和牛預託オーナー制度を有する会社がたくさん出現して問題となり,商品取引の中に牛が入ったことにより,預託法に基づく運営が義務づけられたわけでございます。その預託法に則りまして,今日まで経営を続けてきたわけでございますが,その当時,多くのオーナーの皆様から「安愚楽牧場は,他の業者とは違う。安心して任せられる」といった,そんな暖かいお言葉をたくさん頂き,どんなにうれしかったか,知れません。
 しかし,弊社は,すべてにおいて順風満帆であったわけではございません。皆様もよくご存知のとおり,2001年にBSE問題が発生し,翌年の2002年には牛肉の産地偽装事件が起こり,食肉業界が騒然となり,その後も何度となく牛肉非常宣言とも言うべき事件が発生して,そのたびに風評被害に悩まされてまいりました。そして,2010年4月に宮崎県で口蹄疫が発生し,この緊急事態には弊社も全社を挙げて対応し,2010年11月には社内の組織改正と安全衛生規制の整備,畜産安全委員会の設置,社員教育の徹底等の対応を執り,消費者の皆様の牛肉に対する安全性の信頼を回復しようと,一丸となって取り組んでいたところでございます。
 しかしながら,この口蹄疫の問題では1万5000頭の殺処分ということに相成り,それでも何とかこの危機を乗り越え,やっと3月初めになりますと,経済も少し上向いてきたかなというような兆しの中で経営をしておりましたが,その矢先でございます。今年3月11日,東日本大災害と福島第一原子力発電所の事故が起こりました。特に原子力発電所事故による影響は深刻であり,放射線漏れによる放牧制限,放射線セシウム検出による出荷停止等,日を追うごとに,その影響は増大してゆきました。
 そんな状況の中で,オーナー様もご心配を重ねたことと思いますが,解約の申し出も相次ぎ,弊社の資金繰りは急激に悪化したのでございます。しかし,私どもがそれを調整しようにも,工業製品のように調整できるような状況ではござい
----- ↑3↑ ↓4↓ -----
ません。生き物を飼っている商売である以上,万が一にも倒産などということを起こしてしまいますと,オーナー様はもちろんでございますが,牛のエサも与えられなくなります。そうしますと,牛はエサを与えなければ死んでしまいます。
そういうことは絶対に避けなければいけない,どんなことをしても前進して行って切り抜けて行かなければいけない,という思いで頑張っておりましたが,栃木県からの出荷牛の価格が,豚・鳥の価格と同じように70%も下落いたしました。どこでも原子力の問題は短期で決着がつくような問題ではないという思いに駆られ,最後の最後まで資金調達をしておりましたが,もはや一企業の努力では如何にせんともし難く,断腸の思いで,弁護士の先生に債権債務の調査を依頼いたしました。その調査結果からは,もはや通常の方法では会社の再建はできないと,このたび民事再生手続の申立てをするに至ったわけでございます。今後につきましては,東京地方裁判所及び同裁判所によって選任された監督委員の先生方の監督指導の下で,債権者の皆様のご支援・ご協力を賜り,一日も早く会社を再建できますよう,社員一同,全力を尽くし,皆様へのご迷惑を最小限に食い止めるために努力をしてゆく所存でございます。
 何卒,格別のご理解とご鞭撻を賜りますよう,お願い申し上げます。このたび民事再生の申立てという事態に至り,大変心苦しく,また申し訳なく,慙愧に耐えません。これまでご支援いただきました皆様のご期待に背く形となりましたことを,重ねて,重ねて,心よりお詫び申し上げます。
 本当に申し訳ありませんでした。

(1)「安愚楽牧場の基本情報」について(要旨)
・ 安愚楽牧場㈱(以下「安愚楽」といいます。)では,現在,約14万5000頭の牛を管理・飼育しています。そのうち,オーナーの方々から預かっている牛の頭数は約10万9000頭であって,私ども(栃木・柳澤法律事務所)が調査した限り,オーナーの方々の契約番号に対応して,必ずどこかにその牛が実在しており,実体のない架空契約ということはありません。それらの牛は,安愚楽の直営牧場または安愚楽の預託農家で飼育されています。
・ 安愚楽の直近における負債内容は,優先債権(税金等の公租公課,従業員の給料等)が約9億4000万円,金融債権(金融機関からの借入金)が約52億3000万円,リース債権が約1億1000万円,取引業者分の一般債権が約59億4000万円,オーナー分の一般債権が約4207億7000万円,以上合計約4330億円となっています。
----- ↑4↑ ↓5↓ -----
・ 別添の「3期連続比較貸借対照表」の「第30期」の「負債合計」は619億8700万円となっているのに,上記約4330億円となった(した)のは,オーナーの方々が保有していて,将来的に安愚楽に対して返還(再売買代金)請求をすることができる数字をすべて顕在化(表面化)し,その場合に予想される数字として算出したからです。
 しかし,そのオーナー分の一般債権は,現時点では,そのすべてが返還期限の到来しているものではなく,偶発債務として顕在化していませんから,この数字は,税務申告上は,表面に現れてきません。しかし,民事再生手続上は,この数字を前提として進めて行かなければなりませんので,この数字が本質的なものであろうとして裁判所に提出したものです。

(2) 「破綻に至った経緯」について(要旨)
・ 平成22年4月の宮崎県での口蹄疫の問題が直近の大きな原因の一つとなっています。それにより1万5000頭の黒毛和牛が殺処分となり,国から補償金が支出されていますが,それですべての損害が償われたわけではなく,むしろオーナーシステムに対する信頼が失われるという風評被害が生まれ,多くの解約が出たことが原因の一つとなっています。
・ そして,本年3月11日の東日本大震災に伴って東京電力原子力発電所の放射能漏出事故が生じた結果,和牛の放牧・出荷が大幅に規制を受けるに至り,また,牛肉の価格が下落して,特にオーナー制度に対する悪影響が大きく,解約が相次ぎ,新規契約の獲得ということができなかったことが資金繰りを逼迫させた大きな原因となっています。
・ さらに,直近の原因として,本年6月末の時点で計34億円の支払いが滞りました。これらのうち,オーナーの方々には待っていただきましたが,「まきばコース」の一部の債権者の方々へは,7月15日の時点で計約22億円を支払っています。
 しかし,7月末に期限を迎えた債務の約66億円超が,もはやどうにも支払えなくなったという次第です。

(3) 「受任に至った経緯」について(要旨)
・ 本年7月24日の安愚楽の経営会議において,このままでは大きな問題となるので弁護士に相談しようという話が浮上し,7月25日に人を介して初めて私ども(栃木・柳澤法律事務所)が安愚楽と接触しました。私ども事務所は,
----- ↑5↑ ↓6↓ -----
安愚楽とは,それまで一切お付合いはありません。偶々,私どもの知っている方が安愚楽の経営陣と知合いであったこと,また,私どもが会社の再建に力を入れている事務所であったことから,縁が生じたものです。
・ 翌7月26日,私ども(栃木)で那須町の安愚楽本社を訪れ,そこで初めて三ヶ尻社長らと会い,話を伺いました。その時点からある程度情報を収集したわけですが,7月末日の支払いがまず滞ると聞き,これは早い段階で法的な手続を執ることを決断しないと大変なことになると考え,まだ方針を確定できる状況ではありませんでしたが,さしあたり7月末日からの支払いが滞ることに関して,7月28日から債権者各位に対する8月1日付通知書を準備(作成,印刷,封詰め,投函)し,順次送付しました。

(4) 「民事再生手続申立に至った経緯」について(要旨)
・ その時点で採り得る方策としては,まず,法的手続を何もしないで放置する,時間稼ぎをし,資金調達するなどして,そのままにするという考え方と,何らかの法的手続を執るという考え方とに分かれ,次に,法的手続の中で執り得るのは,民事再生と破産,いずれを選択するか,であったと考えられます。
・ しかし,7月末日の時点で足りない,支払いができないということが世間的に広がってしまうと,牛のエサの購入ができなくなって,すぐさま牛の飼育に影響が出るであろうことが予測されました。したがって,その状態を放置してやり過ごす,というようなことはできないと考えました。
・ 次に,破産手続になった場合は,その開始時点でどこまでエサ代を支払ってゆけるのか,という点で不安があったのも事実でありましたので,民事再生手続を選択することがベストではないかと考えました。安愚楽がすぐさま事業を停止するのではなく,一定期間,事業を継続できる状況を作り,その間に牛を飼育しながら牛を漸次処分することが,牛の命を守るという意味においても,ひいてはオーナーの方々の財産権を守るという意味においても,ベストの選択だと考えました。
・ そこで,7月31日に那須町の安愚楽本社に2度目となる訪問をし,民事再生手続を執るという方針を示し,三ヶ尻社長らの了解を頂き,決定しました。
 その後,民事再生手続の申立てに必要な書類を急いで準備するのに,さらに調査を行い,平成23年8月9日,東京地方裁判所に対して民事再生手続の申立てを行った,という次第です。
----- ↑6↑ ↓7↓ -----

(5) 「今後の民事再生手続の流れ」について(要旨)
・ 別添の「民事再生手続の流れ」という資料をご覧ください。これに沿って説明してゆきます。
・(弁済禁止命令
前述のとおり,平成23年8月9日,東京地方裁判所に民事再生手続を申し立てたところ,同裁判所から二つの命令が出ています。
 一つは,保全命令(弁済禁止命令)であり,平成23年8月8日(申立日の前日)までの原因に基づく債務の弁済・担保提供が禁止されました。その意味は,その債務を一旦棚上げすることによって,安愚楽財産が当面流失することを防ぐ,不公正な弁済がなされないように防ぐ,ということです。そして,最終的には,民事再生手続の中で支払いを停止していた債務の処理を決めてゆく。こういう考え方に基づく裁判所の命令です。
 この保全命令(弁済禁止命令)は,オーナーの方々の権利にも影響を与えています。即ち,オーナーの方々は,安愚楽との間の牛の売買契約時に,満期までのエサ代を既に支払われています。その代わりとして,安愚楽に対して牛を管理して飼育してもらうことを請求する権利を取得しています。その権利が,この保全命令により一旦停止になっております。したがって,大変恐縮ではあり,ご納得いただけないかも知れませんが,今の時点における牛の飼育に必要なエサ代については,最終的には,オーナーの方々のご負担にならざるを得ない,という面も出てくることを,何卒ご理解ください。
・(監督委員選任命令
 裁判所から出されたもう一つの命令は,監督委員の選任命令です。今回は,弁護士の渡邊顯先生が選任されています。後ほど一言,お言葉を頂きます。
 監督委員の役割は,本民事再生手続が適法・公正に進められているか否かを監視・監督する立場にあります。特に,安愚楽の重要な財産がその同意なくして不当に流失するという事態を防ぎ,安愚楽の経済活動のうちの重要な部分がその同意なくしては進められないという同意権を,監督委員はお持ちです。
 ただ,注意していただきたいのは,会社更生法における更生管財人や破産法における破産管財人とは異なるということです。それらの管財人は,会社の代表者になり代わって会社の全権を掌握し,会社の事業の運営を行うのに対して,
民事再生における監督委員は,会社の事業について権限を掌握するものではなく,現経営陣が引き続き経営を担当して行くことになります。したがって,監督委員の先生に対して会社(安愚楽)の事業・経営に関わる質問をされても,
----- ↑7↑ ↓8↓ -----
監督委員の方ではお答えできません。そのような質問は,安愚楽もしくは私ども代理人宛にしていただく必要があります。
 もっとも,監督委員は本手続の適正な進行を監視監督する立場にありますから,債権者の方々の中で,安愚楽が不正に財産を流失している,あるいは明らかに不公正な手続をしようとしている,といった事態を認知するようなことがあれば(私ども自身も改めて調査はしますが),その旨を監督委員に対してご報告(債権者数が多いので,なるべく書面で)頂ければと思います。監督委員の住所は,別添の監督委員選任の「決定」に記載されているとおりです。
・(債権者説明会
 次に,別添「民事再生手続の流れ」中の「債権者説明会」についてですが,今回は,都合4回に亘って(神戸と東京とで)開催しています。 この説明会は任意のものであって,その出席の有無によって,債権者としての権利に有利不利が生ずるということは一切ありません。
・(民事再生手続開始決定
 債権者説明会を経た後,裁判所において本民事再生手続を開始するかしないかの判断(決定)が出されます。再建(再生計画認可)の見込みが全くなく,あるいは重大な不正があるとされた場合には,民事再生手続開始決定には至らず,破産手続になってしまうこともあります(以後は,民事再生手続開始決定が出たとして,それを前提に説明を続けます)。
・(債権届出、債権認否・確定
 民事再生手続開始決定が出ると,債権者の方々へは,裁判所の封筒により,開始決定書と共に債権届出書が送付(郵送)されます。その債権届出書に記入していただき,所定の提出期間内に返送(郵送)していただくことになります。
その記入方法については説明文を同封する予定でいますが,契約したコース,契約金額,契約番号等を記入していただくことを考えています(契約書コピー等の同封は不要)。
 なお,その債権届出書の提出期限については,民事再生手続開始決定が出ますと,何日間(1週間から10日間)かに分けて少しずつ裁判所から債権届出書が全債権者宛に送付される予定ですので,その最後に届けられた時から2ヶ月(開始決定後の2ヶ月+約10日)くらい先が届出期限になると思われます。
その提出期限が経過しますと,それがまだ経過して間もなく,私どもに連絡していただければ善処することもできますが,それ以上となりますと,再生手続に参加できなくなる可能性がありますので,提出期限を遵守してください。
----- ↑8↑ ↓9↓ -----
 債権者からの債権届出がない場合でも,安愚楽の方で債権を把握している場合には,「自認債権」として処理することができます。その場合には,債権者集会における決議には参加できませんが,再生手続により決まった配当金を受領することはできます。他方,安愚楽が認めておらず,届出もなかった債権は,最終的には失権してしまうこともありますので,十分注意してください。
 また,債権者の皆さんが届け出た数字と,安愚楽で把握している数字との間にズレがある場合には,個別に連絡を差し上げて数字をすり合わせることになりますが,それでもどうにも一致しない場合には,債権額を確定するための手続(査定)を執らざるを得ないことになります。
・(牛売却による換金
 債権届出と併せて,オーナーの方々へは,牛の処分についてお願いをしなければなりません。牛は,オーナーの方々の所有物と考えていますから,安愚楽の一存で売却処分(換金)することはできません。オーナーの方々の了承が必要となりますので,安愚楽の手による売却の了承を得た上で牛を売却し,その売却代金から売却時までのエサ代や売却諸費用を控除し,その残金をオーナーの方々へ返してゆくことを考えています。ただ,その場合,個々の牛は,まだ若く,子牛をたくさん産める牛もいれば,もはや子牛を産めなくなった老いた
牛もおり,また,出荷停止になった地域の牛もいれば,そういった問題のない地域でのんびり暮らしている牛もいるわけですから,その売却価格にはバラつきが出てきます。したがって,そこは,オーナーの方々は牛を自身で選別しているわけではなく,安愚楽から任意に割り振られた牛でもありますので,オーナーの方々全員の言わば「共有財産」のようにして,全員に平等に分配したいと考えています。
 ただ,それに当たっては,法律(民事再生法等)及び契約関係(オーナーの方々と安愚楽との間)があるわけですから,あくまでもそれに矛盾しない範囲で,許される方法で,それを実現したいと思いますし,また,これは,私ども申立代理人が考えている方策に過ぎず,現時点では,裁判所や監督委員から,まだ具体的な判断を得ているわけではないことにご留意ください。
・(牛売却の意思確認
 そのような売却処分に関するオーナーの方々の意思表示の機会を準備しています。債権届出書が裁判所から送付されるのと相前後して,売却に関するオーナーの方々の意思確認の通知を出す予定です。オーナーの方々の中には,自分で牛を引き取りたいという方もおられるでしょうから,その場合には,牛をそ
----- ↑9↑ ↓10↓ -----
のまま渡せるようにしてゆきます。しかし,ほとんどの方は,現実的には安愚楽に牛の売却を任せていただくしかないだろうと思いますので,その場合には,安愚楽で責任をもって売却し,その売却代金を別口座で管理し,そのオーナーの方々が出資した金額に応じて平等に分配する,ということにしたいと考えています。
・(財務評定
 債権届出と並行して,安愚楽の財務調査,いわゆる「財務評定」を行います。
私どもなりに独自に公認会計士を入れ,安愚楽のこれまでの資金の流れとか現在の安愚楽財産の価値とかを正確に調査・把握する手続です。この手続の中で,現時点で解明できていない点についても,改めて詳細な調査が行われる予定です。例えば,直近で,役員の懐に安愚楽の財産が不当に流失してはいないか,一部のオーナーを優遇するような支払いがなされてはいないか,あるいはここ何年かの間にオーナーの方々から集まった金が具体的にどう使われたのか,というような点について,私どもなりに改めて調査を進めてゆくわけです。それと並行して,私どもの調査と別に,客観的立場から監督委員が選任された公認会計士による調査も同時に行われることになります。
・(再生計画案の立案
 以上のようなプロセスを経て会社の資産や負債金額が確定しますと,それを前提として,私どもで「再生計画」を立案します。しかし,これは,先ほど説明しましたオーナーの方々の牛の売却処分,それに伴う売却代金の返還とは別の弁済手続です。その売却代金として返還された金額を除いた金額,私どもの考えでは,再売買代金から牛の売却代金として控除された残額が,そのオーナーの方の再生手続上の債権,即ち「再生債権」として扱われる見込みであり,その分の支払方を「再生計画」に盛り込むことになります。解約をされた元オーナーの方は,その解約に伴う返還金額(10%のペナルティを控除するかは一つの問題です)が「再生債権」として扱われることになります。
 債権者の皆さんが届け出た債権額,そして確定した債権額が,そのまま皆さんの「議決権」となって再生手続に参加していただくことになります。
・(債権者集会,再生計画案に対する賛否
「再生計画」案は,裁判所・監督委員が目を通した上で,裁判所から再び債権者の皆さん宛に送付(郵送)されます。皆さんは,それをよくご覧いただいて,その案に「賛成」または「反対」と投票していただくことになります。それが「債権者集会」の機会です。「債権者集会」は書面による投票ですので,当日に
----- ↑10↑ ↓11↓ -----
出席して投票することもできますが,「議決票」を裁判所に事前に送付することにより賛否の意思表示をすることができますから,必ずしも出席することを要しません。その賛否については,債権者の頭数の過半数の「賛成」,且つ..,議決権総額の50%以上の「賛成」を得られた場合に,その「再生計画」案は決議・認可されたということになり,事後,その「再生計画」に則った財産の処分や債権者への弁済がなされてゆくことになります。
 反対に,債権者の頭数の過半数,又は..,議決権総額の50%以上の「賛成」を得られなかった場合に,その「再生計画」案は否決されたとされ,破産手続に移行することになります。
 破産手続に移行する場合としては,前述したとおり,再建(再生計画認可)の見込みが全くなく,あるいは重大な不正があるとされて,民事再生手続開始決定には至らなかった場合等にも移行するわけですが,いずれにしても破産になった場合には,裁判所が新たに「破産管財人」を選任して(通例では,「監督委員」がそのまま選任されます),その破産管財人による財産換価作業が進められ,優先債権に支払って残り(余剰)が出れば,一般債権の支払いに回される,ということになろうかと思います。

(6) 「今後の弁済方針」(再生計画の骨子)について(要旨)
・ 別添の「今後の弁済方針」という資料をご覧ください。
 大きな方針として,今考えているプランでは,安愚楽が所有している資産をすべて売却処分して,債権者への弁済原資とします。これは,本来の「存続型の民事再生」ではなく,「清算型の民事再生」と言われるやり方です。しかし,「清算型の民事再生」と言っても,事業をすべて止め,畳んでしまうというものではありません。事業が続いている状態で,それを引き継いでくれるスポンサーを探し,そこに売却して,その売却代金をプールし,これを弁済に充ててゆこうというものです。
 第一義的には,安愚楽の全事業を包括的に引き継いでくれるスポンサーが現れないかということで検討したいと思っています。しかし,これは,安愚楽の規模が大きいことから,なかなか難しいかと思います(もちろん,引き続き努力はしてゆきます)。
 そこで,第二義的には,安愚楽の資産を次のように分割し,それぞれ売却を図ってゆきます。まず,畜産事業については,牧場単位で,牧場がまだ動いている状態で売却ができないか,ということを考えたいと思います。せっかくの
----- ↑11↑ ↓12↓ -----
日本一の牧場を廃墟にしてしまうのではなく,今の状況を維持したまま売却する。その方が,牛もいないし人もいない単なる建物と牧草地だけで売却するよりも,高額での売却が望め,債権者の方々の満足にもつながる,そう考えてのことです。なお,赤字牧場については,どうしても買い手が見つからない場合には,とりあえず事業を停止する措置を執らざるを得ないかと思います。
 また,食品加工部門(ハンバーグ,ステーキ等への加工・販売)の事業や子会社が運営しているホテル事業も売却譲渡することにより,換価することを考えています。
 結果的には,破産した場合とそれほど大きな差はないとも言えますが,破産に比べて事業を生きたまま承継してもらえる可能性が高まるという点において,オーナーの皆さんの資産を少しでも保護する,少しでも有利に配当できる,と考えて,このような民事再生の方策を採ったものです。
・ オーナー債権者への弁済方法については,現在,①契約継続中のオーナー,②契約期間が満了した再売買代金の支払いを求めておられる元オーナー,③中途解約して買取代金の返還を求めておられ元オーナー,の3通りの立場の方がいますが,私どもでは,これらの立場の差を可能な限りなくせないかと考えています。可能な限りというのは,前述のとおり,法律(民事再生法等)及び契約関係(オーナーの方と安愚楽との間)があるわけですから,それに矛盾しない範囲でということです。ですから,どうしても差をつけざるを得ないということもあることをご承知おきください。
 そして,私どものプランとしては(まだ裁判所や監督委員に是認されているわけではありません),先ほど説明しましたように,オーナーの皆さんの了解を得た上で牛を売却し,その代金を弁済原資として1ヶ所にプールし,オーナーの皆さんに平等に(債権額に応じて按分的に)分配する,ということにしたいと考えているわけです。
・ 税金・社会保険料等については,優先債権ですので,随時支払ってゆくことになるのは,破産手続でも民事再生手続でも同様です。

(7) 「よくある質問・回答の説明」について(要旨)
・ 別添の「よくある質問・回答」という資料については,お時間のある時に,目を通してくだされば,ご参考になるかと思います。
ただ,これらの回答についても,私どもが現時点で考えている独自の見解であり,裁判所や監督委員は何ら関与していないことをご承知おきください。
----- ↑12↑ ↓13↓ -----
 今後の調査・状況により,私どもの見解も多少変わってゆかざるを得ないこともあり得ますが,その際は随時,またホームページ等で公表することを考えています。
・ 別添の「よくある質問・回答」以外の点について,いくつか説明します。
 まず,代表取締役三ヶ尻久美子の個人財産については,本人より,すべての私財を投げ打って債権者への弁済に充てたいとの申し出があります。ご迷惑をかけた債権者の皆さんに少しでも償いたいという気持ちから,そのような申し出をしたものです。現在の調査では,若干の有価証券と不動産等がありますので,私どもでは,それらをすべて売却し,弁済資金に入れるべく考えています。
ただ,同人は,安愚楽のリース安愚楽の債務について連帯保証人になっているところから,そのリース安愚楽の権利を不当に害することはできませんので,その間の調整を経て,弁済資金に取り入れたいと思います。
・ 次に,今回の破綻の一因として原子力発電所の事故が関わっていますが,国や東京電力に対する損害賠償等の請求ができるのか,という点を説明します。
 現時点では,国の方から,公式にはまだ具体的な補償の方法・時期・程度について話は来ていません。この件についての具体的な関係官庁が決まっているわけではないのですが,これまでの安愚楽の監督官庁を通じて,そういった動きには注意を払っていきたいと思います。
 東京電力に対しては,最終的には損害賠償請求を検討していますが,これについては,文部科学省のホームページに,「原子力発電所の被害についての補償のガイドライン」という記事が出ていますので,それを参照しながら,しかるべき段階で東京電力に対する損害賠償請求をすることを検討してゆきたいと考えています。ただ,いろいろ難しい問題があります。例えば,被害に遭ったのはオーナーの方々の牛ですので,安愚楽がオーナーの方々に代わって損害賠償請求ができるのかという問題,あるいは,この放射能漏れ事故により安愚楽が倒産してしまったという倒産にまつわる損害まで請求の対象になるのかという問題等があります。
 いずれにしても,現時点では,再生手続が開始にも至ってなっていない状況ですので,突っ込んだ分析まではしていません。開始決定が出た暁には,そういった方向に向けて改めて調査や準備をする考えでおり,具体的な関係当局,官公庁,東京電力等への接触・交渉を開始したいと考えています。
 それによって得られた資金については(その規模・時期等は未定ですが),それが入金になった段階で,債権者の皆さんに還元されるべきものであることは
----- ↑13↑ ↓14↓ -----
言うまでもありません。

(8) 「監督委員から一言」について
【監督委員渡邊顯弁護士挨拶】(反訳)
 監督委員の立場・権限につきましては,申立代理人の柳澤弁護士の説明のとおりであります。改めて付け加えることは,特にはないのでありますが,若干視点を変えて,一,二点,申し上げたいと思います。
 先ほど柳澤弁護士は,会社(安愚楽)の経営権これ自体は会社に残る,というのが民事再生手続である,とおっしゃられました。そのとおりであります。
しかしながら,我々監督委員には「同意権」があるともおっしゃいました。同意権,同意する権利ですね。わかりづらいかも知れませんが,日常業務については,その業務執行は会社に委ねられているということでありまして,特段の,例えば担保提供をするとか,というようなことをする場合には,我々に対して許可を求めなければならない。その限りにおいて,私どもは,法の精神に照らして,許可できるものなのか,同意をするしないを決める,とこういうことであります。
 したがいまして,本日の説明会は,会社の日常業務の一環として行われているということであります。よってもって,我々は,本日は裁判所の命を受けまして,オブザーバーとしてこの席に臨んでいるということでございます。
 端的に,当面,何をするのかということですが,この再生手続を開始するかどうかを裁判所として近々決めることになりますが,この再生手続を開始するには,再生手続が皆さんの過半の同意が得られるであろうかどうか,且つ又,再生計画の実現可能性があるかないか,この点に重大な関心を払うのは禁じ得ないことでありまして,その視点に立って,本日,この説明会の様子を見分させていただいている,とこういうことであります。
 以上のとおりでございます。ありがとうございました。

(9) 「質疑応答」について
別添「債権者説明会質疑応答議事録」①②③④のとおり(反訳)。

(10) 【社長三ヶ尻久美子の最後の挨拶】(反訳)
本当に,大変なご迷惑をおかけして,本当に申し訳ございません。精一杯,努力してゆく所存でございますので,どうぞ,どうぞ,お願い申し上げます。
----- ↑14↑ ↓15↓ -----
本当に申し訳ありませんでした。
                               以上


----- ↑15↑ ----- 

-----★

(注)文中にある、----- ↑数字↑ ↓数字↓ -----はページ数です
関連記事

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

roko1107

Author:roko1107
安愚楽牧場にひっかかった者です
あれから人生変わりました
あくまで私個人の日記です
あくな人はイヤよん (^o^)

❤記事にイチャモンのある方へ❤
公開コメントで書いてきてネ^^
間違ってたら訂正するyo^^
削除依頼は運営会社を通してくれたら対応するお^^

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
FC2投票
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク