安愚楽牧場詐欺不起訴は「不起訴不当」議決(平成26年4月15日 検察審査会議決文書)

預託法違反の控訴審開始、検察審査会「議決の要旨」(あぐら被害者の会ブログ 2014年4月24日)

これを書いていましたら、タイミングよく、というか既に日記は書き終えた状態で…

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[安愚楽詐欺]安愚楽牧場詐欺不起訴は「不起訴不当」議決(20140416)
コメント欄に、検察審査会の議決文書があると教えていただきました

教えていただいた方、ありがとうございました
これで、私自身が入力する必要がなくなり大変助かりましたm(__)m


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検察審査会議決文書

平成25年東京第三検察審査会審査事件(申立)第13号(①申立事件)
平成26年東京第三検察審査会審査事件(申立)第2号(②申立事件)
 申立書記載罪名  詐欺
 検察官裁定罪名  詐欺
 議決年月日     平成26年4月15日
 議決書作成年月日 平成26年4月15日

議決の要旨
①申立事件 
審査申立人 A 外4名
  審査申立代理人弁護士 曽我智史 外32名
②申立事件 
審査申立人 B 外5名
  審査申立代理人弁護士 荻原典子 外41名
①申立及び②申立事件
  被疑者(1)三ヶ尻久美子
  被疑者(2)大石勝也
  被疑者(3)増渕進
  不起訴処分をした検察官
  (官職氏名)東京地方検察庁 検察官検事 市川宏
  議決書の作成を補助した審査補助員 湊谷秀光

 上記被告らに対する,詐欺被疑事件(東京地検平成25年検第25478号,第25479号,第25480号)につき,平成25年10月11日上記検察官がした不起訴処分の当否に関し,当検察審査会は,上記申立人らの申立てにより審査を行い,次のとおり議決する。

議決の趣旨
 本件被疑事件について,被疑者三ヶ尻久美子および被疑者大石勝也に対する不起訴処分は不当である。
 被疑者増渕進に対する不起訴処分は相当である。

議決の理由
第1 被疑事実の要旨
  1 被疑者三ヶ尻久美子は,栃木県那須郡那須町大字高久丙1796番地に本店を置き,和牛の繁殖飼育事業等を目的とし,黒毛和種牛の繁殖牛を顧客に販売するととにもに,当該繁殖牛を一定期間飼養委託させ,当該繁殖牛から毎年生まれる子牛を顧客から買い取った上で,顧客に対してその買取代金から当該子牛の飼養管理費を差し引いた所定の予定売却利益金を年に1回支払い,さらに,同期間満了時に当該繁殖牛を前記販売時と同額で買い取るなどとした黒毛和種牛売買・飼養委託契約(以下「オーナー契約」という。)に基づく預託等取引業を行う株式会社安愚楽牧場(以下「安愚楽牧場」という。)の代表取締役として同社の業務全般を統括していたもの,被疑者増渕進は,同社の専務執行役員として,被疑者三ヶ尻を補佐し,その業務を執行処理していたもの,被疑者大石勝也は,被疑者三ヶ尻を補佐し,同社の経理,顧客管理及び営業等の業務を実質的に統括していたものであるが,被疑者らは,オーナー契約金の名目で金員を搾取 [原文ママ (詐取か?)] しようと考え,共謀の上

(1)前記オーナー契約の締結に当たり,真実は,同契約の目的物となる繁殖牛の頭数に比して同社が保有する繁殖牛の頭数が大幅に不足して,約定どおり顧客に割り当てる繁殖牛が存在しないにもかかわらず,その情を秘し,平成23年6月頃から同年7月頃までの間,顧客4名に対し,「黒毛和種牛預託オーナー制度Q&A」,「Q. 『私の牛』は本当にいるのでしょうか? A. います。」などと嘘を記載したパンフレットを送付し,さらに,売買の目的物として実在しない繁殖牛の耳番号(耳№下3桁「002」)を記載した黒毛和種牛売買・飼養委託契約書を送付するなどして,同人らをして,オーナー契約に割り当てる繁殖牛が存在する旨誤信させ,同年6月8日から同年7月27日までの間,安愚楽牧場名義の預金口座に合計780万円を振込送金させ

(2)真実は,安愚楽牧場の経営が行き詰まり,約定どおり顧客に対して予定売却利益金及び契約の期間満了時にオーナー契約に係る売却代金等と同額の委託牛買取金の支払を行うことができなかったにもかかわらず,その情を秘し,平成23年4月中旬頃から同年7月中旬頃までの間,顧客38名に対し,オーナー契約の募集コースの案内等を送付するなどして,同人らをして,約定どおり予定売却利益金及び委託牛買取金を受け取ることができる旨誤信させ,同年5月11日から同年7月28日までの間,安愚楽牧場名義の預金口座に合計8698万2000円を振込送金させるとともに,予定売却利益金及び委託牛買取金合計101万8000円を顧客の新規オーナー契約金に充当させて,その支払いを免れ

(3)平成23年7月中旬頃,肥育牛を48万円で販売して預託を受け,6か月後に8パーセント以上の利益金を上乗せして52万円で買い戻すとした「肥育牛売買コース」を設定し,真実は,安愚楽牧場の経営が行き詰まり,約定どおり顧客に対して買戻代金を支払うことができなかったにもかかわらず,その情を秘し,平成23年7月中旬頃から同月下旬頃までの間,顧客10名に対し,肥育牛売買コースの募集案内等を送付するなどして,同人らをして,約定どおり48万円で肥育牛を購入すると,6か月後52万円で買い取ってくれるものと誤信させ,同月25日頃から同月28日までの間,安愚楽牧場名義の預金口座に合計1970万円を振込送金させ,もって,人を欺いて財物を交付させるとともに,財産上不法の利益を得たものである。

  2 被疑者三ヶ尻及び同増渕は,共謀の上,真実は,安愚楽牧場の経営が行き詰まり,約定どおり顧客に対して予定売却利益金及び契約の期間満了時にオーナー契約に係る売却代金等と同額の委託牛買取金の支払いを行うことができなかったにもかかわらず,その情を秘し,平成23年6月中旬頃から同年7月上旬頃までの間,顧客6名に対し,オーナー契約の募集コースの案内等を送付するなどして,同人らをして,約定どおり予定売却利益金及び委託牛買取金を受け取ることができる旨誤信させ,同年6月29日から同年7月26日までの間,安愚楽牧場名義の預金口座に合計847万2000円を振込送金させ,もって,人を欺いて財物を交付させたものである。

第2 検察審査会の判断
  1 当検察審査会が本件各不起訴処分を判断した理由は次のとおりである。
    本件詐欺は,約3700件,4200億円を超える被害(民事再生手続開始申立添付の債権者一覧表)を出したとされるが,その被害の大きさ,株式会社安愚楽牧場の破たんに至る経緯からすると,犯意がなかったとする被疑者三ヶ尻久美子(以下,「三ヶ尻」という)及び同大石勝也(以下,「大石」という)の弁解を,そのまま肯定することはできないと考える。
    その理由は以下のとおりである。
      なお、被疑者増渕進(以下,「増渕」という)については,後述の理由から,検察官の不起訴処分を相当と考える。

  2 被疑者三ヶ尻及び同大石について
    被疑者三ヶ尻及び同大石は「肥育牛による販売を拡大していけば,経営を立て直すことが可能であり,今後も,利益金及び買取金を支払うことが十分可能であると考えていた」旨弁解している。

(1)しかしながら,オーナー制度そのものが資金調達の手段であることは明らかであり,仮にオーナー契約によって得た金員を売り上げに計上することが不当とまでは言えないとしても,被疑者三ヶ尻,同大石には,その契約金相当額を後日オーナーに支払う必要があること(預り金ないし借入金と同様の性格)自体の認識はあったはずである。
従って,オーナー契約による売上の比率を下げ,肥育牛を増やし販売を拡大していく必要があったのに,外的要因も含め様々な理由で肥育牛の販売による利益は生じていない。この事実を認識しながら,漫然とオーナー契約の募集を継続した結果,オーナー契約の満了金,利益金の支払いに継続的に遅滞が生じ,それ以降もオーナー契約の募集を続けた。
それでもなお,利益金及び買取金を支払うことが十分可能であると考えていたと言えるのか,疑問とするところである。

(2)現実に,安愚楽牧場の経理部課長,係長らは,オーナー契約の前記性質(負債的性格)についての認識があった旨の供述をしており,さらに,経営陣に進言をしたという。仮に,そのとおりであるとすれば,
被疑者三ヶ尻,同大石が,利益金及び買取金を支払うことが十分可能であると考えていたかどうかは疑わしい。

(3)日本ハム株式会社に対する肥育牛の販売の打診,香港での見本市への出店,融資を得る努力などの事実があるにしても,だからといって, 利益金及び買取金を支払うことが十分可能であると考えていたと言えるのか,疑問とするところである。

(4)また,安愚楽牧場がオーナーに対して送付していた事業報告書の内容について,虚偽事実の記載は無いとしても,一般消費者を対象とする商品であることを前提とすれば,開示すべき事実をことさら開示しなかったのではないかとの疑いがある。
 その結果,安愚楽牧場が,極めて優良な経営状態にあったとオーナーが誤信するに至ったとすれば,真実の財務実態を隠ぺいして,オーナーを騙す意図があったと認めざるを得ないのではないかと考える。

(5)以上からすれば,検察官が,被疑者三ヶ尻,同大石について,詐欺の犯意を認めるに足りる証拠がない,と結論したことに疑問があると言わざるを得ない。

  3 被疑者増渕について
    被疑者増渕は,畜産部門等を実質的に統括する者であり,オーナー募集にはほとんど関与していなかったことから,詐欺の犯意がないことを理由に不起訴として検察官の判断は妥当と考える。

  4 結論
    よって,被疑者三ヶ尻及び被疑者大石については,更に捜査を尽し,再度,起訴の要否を判断すべきものと考える。
    以上のとおり,被疑者三ヶ尻及び被疑者大石に対する各不起訴処分については,いずれも不当である。
    被疑者増渕については,不起訴相当と議決するものである。

東京第三検察審査会

2014-04-27(14:11) : 空欄さん URL : 編集
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★途中、「搾取」は「詐取」と思われるので [原文ママ (詐取か?)] を追記しています
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非公開コメント

だれかさん 様へ

コメントありがとうございましたm(__)m

たしか「月刊現代」の入力練習の時でしたっけ?…
私も「詐取」と「搾取」を間違えたような気がします。
本文には、そのように書いておこうかと思います。

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>第1 被疑事実の要旨
> ( 中略 )
>契約金の名目で金員を搾取しようと考え,共謀の上


原文そのものが「搾取」となっていますが、意味からして「詐取」か「騙取」でしょう。漢字変換ミスだとすれば、「サクシュ」←→「サシュ」と考えられますから、ここは ↓

契約金の名目で金員を搾取[原文ママ (詐取か?)]しようと考え,共謀の上

とでもしておかれたら如何でしょう・・・・・。
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投稿時間を変えていますorz

さっき気づいたのですが、UPした日時が最初に書いたときと違いました。
私の単純ミスなのですが、最初に書いた時間を覚えておりません。

上記の非公開コメントをいただいたのが、18:33です。ひとつ前の日記を書いてすぐに書いたから…と16:33ということにさせていただきますね。
ご存知の方いらっしゃいましたらいいのですが、とりあえず…。
細かいことですが、すみません。最近は書いていたものを全部消すようなことはなくなりましたが、小さなミスはあります。
同じミスは繰り返さないよう努めて参ります。m(__)m
(*^^)v

No title

そうそう、債権者説明会で柳澤弁護士さんが応答していたね。
「月末の段階で、契約書を取り交わす前にご入金されたかたが何件かいるというのは、私どもでも確認しております。現時点では、そういった方に対するお戻しも出来ない状態であります。」
よくこんなことが平然と言えたよね。
経営が行き詰っている時に、契約書も取り交わさずにちゃっかり対象物の代金だけは受け取るなんて・・・。こんなのあり?
代理人は、7月26日に安愚楽牧場から依頼を受けてるんだから、すぐに返金処理しないといけなかったんじゃないの?
あの通知書を届けるまで知らんぷりして、結局会社の財産にしちゃったんだね!


「債権者説明会議事録」記録しました

2014-04-29(03:09) : だれかさん へ

ようやく議事録の保存ができました(*^^)v
カテゴリ「債権者説明会議事録」
http://roko1107.blog.fc2.com/blog-category-161.html

あなたの仰ることはごもっともです。
この言葉は、こちらの一番最後(17人目:女性)18ページ 、柳沢弁護士の回答ですね。
 ↓↓↓
安愚楽牧場債権者説明会 質疑応答議事録 ④ (東日本会場2回目)
http://roko1107.blog.fc2.com/blog-entry-2503.html

よく覚えていますよ。
質問者はなかなか奇特で桜のような若い女性だな…と思ったことを…。


安愚楽側の弁護士の処分も考えて欲しいですね。
たしか、債権者集会(管財人主催)の時、破綻後の8月に入金したという女性が発言されましたよ。私の聞き違いでなければですが^^。
泣いてる人が大勢いるのでしょう。

No title

依頼を受けてから債権者説明会までに2週間以上の時間があったにもかかわらず、代理人は一体何をしていたのか?
安愚楽牧場についての把握ではなく、債権者説明会の対策に時間を費やしていたのか?
核心に触れる質問には曖昧な応答で乗り切り、時間がなくなったと質問を打ち切る始末。
一方的に通知書、ご通知並びに債権者説明会のご案内を送り付けておきながら、これでは誰も納得できない。

2014-04-30(01:16) : だれかさん へ

コメントありがとうございます。
同感です。
どのように乗り切るか、桜も含め、債権者説明会対策に時間を費やしていたのでしょう。
私は説明会には参加していませんので生の感じはわかりませんでしたが、議事録を見て弁護士の対応に感じるものがありました。
弟は?という話になったところで答えも言わず終わったり…w

最初の通知の「債権者様」というところからして、気にくわない(笑)
その後の債権者集会の時の話っぷりをみても、くせものです。
ま、こっち系の弁護士さんはこんな感じなんでしょうが…。

A BUG's Pensieve 2 のコメント欄より

[安愚楽詐欺]安愚楽被害者は今こそ声をあげよう 安愚楽が詐欺であると
http://move2600.blog96.fc2.com/blog-entry-4603.html
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No title
~西日本会場2回目債権者説明会質疑応答 柳澤弁護士談より~
7月26日です。(代理人が安愚楽牧場から依頼を受けたのは?)

~東日本会場2回目債権者説明会質疑応答 柳澤弁護士談より~
正式には28日に書面を出して、印刷業者に手配をしたのが29日、それで、その翌日の30か31から発送の手続きに入っているはずです。8月1日付届くようにというつもりで準備を進めました。

~東日本会場2回目債権者説明会質疑応答 柳澤弁護士談より~
月末の段階で、契約書を取り交わす前にご入金されたかたが何件かいるというのは、私どもでも確認しております。現時点では、そういった方に対するお戻しも出来ない状態であります。

この何件かについては、詐欺確定じゃないですか?
「お戻しも出来ない」ではなく、「お戻ししていない」でしょ。
なぜ、確認できた時点ですぐにお戻ししなかったのでしょうか?
入金されたものに手を付けずに、そのまま入金された口座から入金した方へ返金できるはず。そのような手続きもせず、勝手に会社のお金にしてはいけませんよね。

2013-10-19(16:05) : 空欄さん URL : 編集
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プロフィール

roko1107

Author:roko1107
安愚楽牧場にひっかかった者です
あれから人生変わりました
あくまで私個人の日記です
あくな人はイヤよん (^o^)

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